下書きその1

揺蕩うは母なる赤子

警告

自動メッセージ

現在SCP-XXX-JP報告書の編集が行われています。現在の報告書は旧版としてアーカイヴされる可能性があります。


アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質により収容は不可能であるため、カバーストーリー「孤独な鯨」の流布および財団宇宙支部主導の宇宙科学学会への隠蔽工作が行われます。

現在SCP-XXX-JPの調査のため、財団宇宙船"レオン"並びに"ヴェルト"の2隻が就航中です。

説明: SCP-XXX-JPは、形状がシロナガスクジラ(Balaenoptera musculus)に酷似した、全長約500 730 1300kmのヘルメスモデル金属生命体です。SCP-XXX-JPは太陽系惑星の重力圏を「回遊」しており、█/█/201█現在は火星周回軌道上に位置しています。

SCP-XXX-JPは、1989年にウッズホール海洋研究所が特異なクジラの鳴き声を観測したことを発端に、各地で同様の事例が確認されたことから財団の注意を引きました。

調査当初はSCP-XXX-JPが海洋に生息していると考えられており、調査開始から3年経過した1992年、財団宇宙支部の太陽系定例潜航時に土星周回軌道上で偶発的に発見されました。この時行われた第1回SCP-XXX-JP探査時にSCP-XXX-JP表面から採取された成分から、SCP-XXX-JPは太陽系外に起源を持つことが確実視されています。

SCP-XXX-JPは自身から離れた位置に存在する一定量の水より自らの音声を発生させる異常性(以降、現象-XXX-JP)を保有しており、このことからSCP-XXX-JP内部には水を含むコミュニケーション器官が存在することが推測されます。この時、音の周波数帯は約52Hzとやや高めであるものの、音紋が一般的なクジラのものと相似していることは特筆すべきです。現象-XXX-JPの対象となる水の条件は判明していませんが、一部の財団所属の超常生物学者は、「SCP-XXX-JPが何らかの指向性波動を発しており、その範囲内にある水が対象となる」という見解を示しています。██回にわたる実験の結果、SCP-XXX-JPはこの反響現象を殆どタイムロスの無いままに行使していることが明らかになっています。

SCP-XXX-JPは、同程度の大きさの小惑星よりも比較的強力な表面重力(6.3 ± 1.█m/s2)を持ちます。さらに一切の捕食行動を取らないにもかかわらずSCP-XXX-JPの成長現象が見られる、成長現象とともに表面重力が僅かに減少することから、SCP-XXX-JP内には膨大な質量体が圧縮されていることが推測されます。

SCP-XXX-JPは高度な学習機能を有し、非常に「人懐っこい」性格です。また、極超長波の指向性無線通信による一方向のコミュニケーションに対して音の調子を上下させるように現象-XXX-JPを引き起こすため、人類の言語に反応していると推測されます。

インタビュー記録-XXX-JP:

本記録は第1回SCP-XXX-JP探査終了時に田井中研究助手によって提案されたSCP-XXX-JPへのインタビュー記録です。この時使用された通信機器は船外活動用の指向性無線であり、宇宙船内の貯水槽においてインタビューが行われたことに留意してください。

インタビュアー: ハロルド博士, 田井中研究助手

注: SCP-XXX-JPの返答は、記録を担当したハロルド博士の主観に基づく。

補遺: 第3回SCP-XXX-JP探査時に、SCP-XXX-JPの下腹部に確認されていた用途不明の突起状構造物の分離が確認されました。調査の結果、この構造物から微量のアミノ酸が検出されています。また、この分離現象とともにSCP-XXX-JPの急速な成長現象が確認されたため、更なるSCP-XXX-JP隠蔽プロトコルの開発が必要となります。


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